「凍牌」シリーズは、裏社会を舞台にした麻雀バトル漫画で、緊張感のあるストーリーとリアルな麻雀描写が特徴の作品です。
主人公は、高校生雀士のケイ(榊原 圭)。
彼は、裏社会の高レート麻雀の世界に足を踏み入れ、命を懸けた対局を繰り広げます。
シリーズは、時系列順ではなく複数の作品に分かれているため、「どの順番で読めばいいの?」と疑問に思う方も多いでしょう。
そこで、本記事では「凍牌」シリーズの読む順番について、3回に分けて詳しく解説していきます。
まずは、シリーズの全作品の概要を整理し、それぞれの特徴を紹介します。
「凍牌」シリーズの全作品一覧と基本情報
「凍牌」は2006年に「ヤングチャンピオン」(秋田書店)で連載がスタートし、現在までに4つのシリーズが発表されています。
それぞれの作品のストーリーや特徴を詳しく解説します。
1. 『凍牌』(初代)
・連載期間:2006年No.14 – 2011年No.9(ヤングチャンピオン)
・巻数:全12巻
・話数:全115話
・あらすじ:
高校生ながら、並外れた麻雀の実力を持つケイ(榊原 圭)は、昼は学生、夜は麻雀打ちという二重生活を送っていました。
彼の打ち筋は、冷静かつ計算高く、対戦相手の心理を巧みに読み取り、勝負を有利に進めます。
やがて裏社会の高レート麻雀に足を踏み入れ、次々と強敵たちと対決していくことになります。
しかし、そこで待ち受けるのは、単なる麻雀の勝負ではなく、命を懸けた壮絶な戦いでした。
2. 『凍牌 〜人柱篇〜』
・連載期間:2011年No.11 – 2017年No.12
・巻数:全16巻
・話数:全143話
・あらすじ:
前作『凍牌』の続編となる本作では、ケイが裏社会のさらに深い闇へと足を踏み入れます。
ヤクザの代打ちとして数々の修羅場をくぐり抜ける中で、彼は新たな強敵たちと対峙していきます。
このシリーズでは、麻雀の駆け引きだけでなく、組織間の抗争や人間関係の複雑な絡み合いが描かれ、よりサスペンス色が強くなっています。
また、本作の中盤ではケイ自身が大きな危機に陥る展開もあり、読者を惹きつけるスリリングな内容となっています。
3. 『凍牌 〜ミナゴロシ篇〜』
・連載期間:2017年No.20 – 2021年No.13
・巻数:全10巻
・話数:全90話
・あらすじ:
シリーズ完結編とも言える本作では、ケイが最後の壮絶な闘牌に挑みます。
今までのシリーズで築き上げた経験と技術を駆使しながら、彼はかつてないほどの大勝負に挑むことになります。
「ミナゴロシ篇」では、ケイの麻雀人生の集大成が描かれると同時に、彼が選ぶ最終的な運命が明らかになります。
4. 『凍牌 コールドガール』(最新作)
・連載期間:2021年No.20 – 連載中
・巻数:既刊8巻(2024年10月現在)
・あらすじ:
「コールドガール」は、これまでのシリーズとは異なり、新たな主人公としてアミナが登場します。
彼女はこれまでのシリーズで登場したキャラクターであり、本作では彼女を中心に新たな物語が展開されます。
「凍牌」のスピンオフ的な要素を持ちながらも、これまでのシリーズの流れを受け継いだ正統な続編とも言える作品です。
時系列で整理する「凍牌」シリーズの流れ
「凍牌」シリーズのストーリーは、大きく4つの作品に分かれていますが、それぞれの間でストーリーが繋がっています。
以下に、それぞれの時系列順での流れを整理します。
1. 『凍牌』(初代)
この作品が「凍牌」シリーズの物語の始まりとなります。
高校生でありながら、並外れた麻雀の才能を持つケイは、表の世界から裏社会の世界へと足を踏み入れていきます。
彼は高レートの麻雀対決に身を投じ、数々の強敵と対決していきます。
最初は単なる麻雀勝負の連続ですが、物語が進むにつれて、ケイの戦いは命を懸けたサバイバルへと変化していきます。
2. 『凍牌 〜人柱篇〜』
前作『凍牌』の直接の続編にあたる作品です。
この作品では、ケイが裏社会でヤクザの代打ちとして戦い続ける姿が描かれます。
物語が進むにつれて、麻雀だけでなく、組織間の争いや命を賭けた駆け引きが増えていきます。
ケイは自らの麻雀の腕だけを頼りに、さらなる強敵たちと対峙していくことになります。
3. 『凍牌 〜ミナゴロシ篇〜』
「ミナゴロシ篇」は、ケイの物語のクライマックスとも言える作品です。
今まで築き上げた麻雀の技術と経験を駆使しながら、ケイはかつてないほどの熾烈な戦いに身を投じます。
裏社会の抗争や人間関係の衝突も激しくなり、ケイ自身の運命が大きく揺らぐ展開となります。
4. 『凍牌 コールドガール』(最新作)
「コールドガール」は、それまでのシリーズとは異なり、新たな主人公が登場する作品です。
この作品では、シリーズのメインキャラクターであったケイではなく、アミナが主人公として登場します。
これまでの「凍牌」シリーズの流れを受け継ぎながらも、新たな視点で物語が進行していきます。
「凍牌」シリーズの読む順番とおすすめの流れ
それでは、「凍牌」シリーズをどの順番で読むべきか、おすすめの流れを紹介します。
① 発表順に読む(初めての方におすすめ)
「凍牌」シリーズを発表順に読むことで、物語の進化を追体験することができます。
『凍牌』 → 『凍牌 〜人柱篇〜』 → 『凍牌 〜ミナゴロシ篇〜』 → 『凍牌 コールドガール』
発表順に読むことで、キャラクターの成長やストーリーの流れを自然に楽しめるでしょう。
② 時系列順に読む(物語を整理しながら楽しみたい人向け)
物語の流れをスムーズに追いたい場合は、時系列順に読むのもおすすめです。
『凍牌』 → 『凍牌 〜人柱篇〜』 → 『凍牌 〜ミナゴロシ篇〜』 → 『凍牌 コールドガール』
この順番で読むことで、各作品の繋がりを理解しやすくなります。
③ 『凍牌 コールドガール』から入る(新規読者向け)
「コールドガール」は新しい主人公が登場するため、ここから読み始めることも可能です。
その後に過去作を遡ることで、より深くシリーズの世界観を理解できます。
「凍牌」シリーズの主な見どころ
「凍牌」の面白さをより深く理解するために、シリーズ全体の主要な見どころを紹介します。
1. 緊張感あふれる麻雀バトル
「凍牌」シリーズの最大の魅力は、なんといっても緻密な麻雀対決です。
ケイをはじめとするキャラクターたちは、それぞれ異なる戦略を持ち、心理戦を駆使しながら対局を繰り広げます。
特に、強敵との勝負では、単なる麻雀の技術だけでなく、騙し合いや心理戦、時には命を懸けた戦いが展開され、読者をハラハラさせます。
2. 裏社会を舞台にしたサスペンスストーリー
「凍牌」のもう一つの魅力は、裏社会の闇を描いたストーリーです。
高レートの麻雀を巡るヤクザ組織の抗争、裏社会のルール、金と命が絡む非情な世界がリアルに描かれています。
シリーズが進むにつれて、単なる麻雀対決ではなく、登場人物たちの人生や組織の権力争いが絡み合い、よりスリリングな展開になっていきます。
3. 冷徹な主人公・ケイの成長
主人公のケイは、冷静沈着で感情を表に出さないキャラクターですが、シリーズが進むにつれて、彼の内面の変化が見えてきます。
当初は勝利にのみ執着していたケイが、人間関係や過去のトラウマを乗り越えながら成長していく様子は、シリーズの見どころの一つです。
また、ケイの決め台詞である「震えてるよ」は、読者の間でも印象的な名台詞として知られています。
4. 多彩なライバルたち
「凍牌」には、ケイと対峙する個性豊かなライバルたちが登場します。
それぞれが独自の戦略や哲学を持っており、対局のたびに異なる駆け引きが生まれるのが魅力です。
特に、シリーズを通して登場する堂嶋は、ケイの最大のライバルでありながら、時には共闘することもあり、物語に深みを加えています。
5. 最新作『凍牌 コールドガール』の新展開
「コールドガール」は、それまでのシリーズとは異なり、新たな主人公アミナが登場する作品です。
過去作のファンはもちろん、新規の読者も楽しめる内容になっており、これからの展開にも期待が高まっています。
「凍牌」シリーズをより楽しむためのポイント
「凍牌」をより深く楽しむために、以下のポイントを押さえておくと良いでしょう。
① 麻雀の基本を知っておく
「凍牌」は、麻雀のルールや役が重要な要素となるため、基本的な知識があるとより楽しめます。
ただし、詳しくなくてもストーリーの面白さは十分に伝わるので、初心者でも安心して読めます。
② 登場人物の関係性を整理する
シリーズを通して登場するキャラクターが多いため、それぞれの関係性や背景を整理しながら読むと、より深くストーリーを理解できます。
③ 過去作と新作を照らし合わせながら読む
最新作「コールドガール」では、過去作のキャラクターや出来事が関連することが多いため、前作を読み返しながら進めるのもおすすめです。
まとめ:「凍牌」シリーズの魅力を存分に楽しもう!
「凍牌」シリーズは、麻雀をテーマにしながらも、心理戦・サスペンス・人間ドラマが絡み合う奥深い作品です。
緊張感あふれる麻雀バトル
裏社会のサスペンスストーリー
ケイの成長とライバルたちとの対決
最新作「コールドガール」の新展開
これらの要素が組み合わさることで、唯一無二の魅力を持った作品となっています。
ぜひ、自分に合った順番で「凍牌」の世界を楽しんでください!
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