アニメ化をきっかけに注目を集めている『Unnamed Memory(アンネームドメモリー)』。
もともとは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載され、その後KADOKAWAから書籍化、さらに2024年からはTVアニメも放送されるなど、多くのメディアで展開されてきた人気作品です。
この記事では、「なろう版」「書籍版」「アニメ版」それぞれの違いをわかりやすく比較していきます。どこから楽しむか迷っている方、原作との違いが気になる方におすすめの内容です!
はじめに|『Unnamed Memory』とは?
『Unnamed Memory(アンネームドメモリー)』は、古宮九時(こみや くじ)氏による恋愛×ファンタジーの人気作品です。
その世界観は重厚かつ美しく、“呪いを解くために魔女と契約した王子”という物語から始まる壮大なドラマが展開されます。
この作品は以下の順にメディア展開されました。
- 2008年:個人サイトにて連載スタート
- 2012年:「小説家になろう」にて連載(Web版)
- 2019年?2021年:KADOKAWAから書籍版全6巻を刊行
- 2024年?2025年:アニメ第1期・第2期が放送
いままさに注目が集まっている本作ですが、「なろう版・書籍版・アニメ版で何が違うの?」という疑問を持つ方も多いはず。
本記事では、それぞれの違いや魅力をわかりやすく解説します!
なろう版の特徴と魅力
基本情報
- 連載開始:2012年(個人サイトでは2008年から)
- 現在の状態:無料公開中(完結済み)
- 著者名義:藤村由紀(のちに古宮九時)
なろう版の魅力
? ボリューム感のある描写
地の文が多く、キャラクターの内面や世界観の背景がより詳しく描かれています。
読者が深く物語に没入できるのが特徴です。
? 読者との距離感が近い
コメントや読者の反応を受けながら連載されていたため、Web小説特有の柔軟な構成になっています。
? 一部の描写や展開は書籍化に際して調整
なろう版ではややラフな構成や演出も見られますが、これはWeb連載特有の良さでもあります。
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書籍版の違いと魅力
?基本情報
- 刊行期間:2019年1月?2021年4月
- レーベル:電撃の新文芸(KADOKAWA)
- 巻数:全6巻 + 続編『Unnamed Memory -after the end-』も刊行中
書籍版の魅力
? 文章のブラッシュアップ
なろう版と比べて、物語のテンポや描写のバランスが整えられています。
プロ編集者の手が入り、より洗練された構成に。
? 物語の展開が整理されている
なろう版では曖昧だった部分や伏線が明確化。
新たなシーンやセリフが加筆されている箇所もあります。
? イラスト付きで世界観に没入しやすい
chibi氏による繊細なイラストが各巻に収録。
キャラクターのビジュアルが明確になり、読者の想像がより広がります。
? 続編でさらに世界が広がる
本編完結後に続編『Unnamed Memory -after the end-』が刊行中。
オスカーとティナーシャの物語はまだまだ続きます。
アニメ版の構成と見どころ
基本情報
- 制作:アニメーション制作スタジオENGI
- シリーズ構成:赤尾でこ
- 放送時期:第1期(2024年4月~6月)、第2期(2025年1月~3月)
- 話数:全24話(各期12話構成)
アニメ版の魅力
? ビジュアルと音楽の演出
アニメならではの映像表現によって、魔法の迫力や幻想的な世界観がよりリアルに伝わります。
松田彬人氏によるBGMや、丁・Arikaなどの主題歌も作品の魅力を引き立てています。
? キャラクターの魅力がより明確に
中島ヨシキ(オスカー役)、種﨑敦美(ティナーシャ役)ら豪華声優陣の演技により、キャラクターたちの感情が立体的に表現されています。
? 物語の再構築とテンポ感
原作の中でも特に重要なエピソードを厳選し、アニメ用に再構成されています。
1話ごとの区切りが明確で、アニメ初心者でも入りやすい作りになっています。
ただし書籍やなろう版に比べると、細かい描写や背景説明が省略されている部分もあります。
そのため、「より深く理解したい方」には他メディアとの併用もおすすめです。
3媒体の違いを比較表でチェック
ここでは「なろう」「書籍」「アニメ」の3バージョンの違いをわかりやすくまとめました。
比較項目 | なろう版 | 書籍版 | アニメ版 |
---|---|---|---|
公開媒体 | 小説家になろう(Web) | KADOKAWA(書籍) | TV・配信サービス |
物語の長さ | 非常に長く詳細 | 構成を整理・調整 | 厳選エピソード中心 |
描写の深さ | 感情描写が濃厚 | 地の文が読みやすく洗練 | 映像と音で補完 |
追加・改変 | 原型を維持 | 一部加筆・改稿あり | 再構成・省略あり |
楽しみ方 | じっくり読み込みたい方向け | 完成度の高い構成が魅力 | テンポよく視覚的に楽しめる |
このように、それぞれの媒体には異なる強みがあります。
どれから始めるかは、あなたの好みや読書スタイルに応じて選ぶのがベストです。
どれから楽しむ?おすすめの順番と楽しみ方
『Unnamed Memory』をこれから楽しもうとしている方に向けて、それぞれのメディアの入り口としておすすめの順番をご紹介します。
アニメから入るのがおすすめな人
まずは映像で世界観を掴みたい方や、原作に触れる前に全体の雰囲気を知りたいという方にはアニメがぴったりです。
テンポがよく、声優の演技や音楽で物語の感情がストレートに伝わってきます。
アニメを楽しんだ後に、書籍やなろう版でより深く掘り下げていくのが理想的な流れです。
書籍から入るのがおすすめな人
物語の完成度や演出の丁寧さを重視する方には書籍版がおすすめです。
文章表現が洗練されており、ビジュアルもついているので、初心者でも読みやすく、なおかつ満足感の高い読書体験が可能です。
加筆・改稿されたエピソードや、構成の整理がなされた物語により、より深く物語の本質に触れることができます。
なろう版から入るのがおすすめな人
無料でじっくり読んでみたい方や、作者の原点を知りたい方には「小説家になろう」版がおすすめです。
詳細な描写・地の文・心理描写など、Web小説ならではの良さが詰まっています。
一方で文章量は多めなので、ある程度読書に慣れている方に向いています。
併用するのもおすすめ!
アニメ→書籍→なろう、または書籍→アニメ→なろうなど、媒体を組み合わせることで異なる視点から物語を再発見することもできます。
特に書籍とアニメの違いを読み比べることで、キャラクターの描かれ方や伏線の回収のされ方などが見えてきて、より深く楽しめます。
?まとめ|どの媒体でもUnnamed Memoryは魅力的
『Unnamed Memory』は、「なろう版」「書籍版」「アニメ版」それぞれに違った魅力と価値があります。
どれから読んでも、どの形で触れても、奥深い物語とキャラクターの成長、そして切なくも美しい世界観があなたを待っています。
あなたの好みや読書スタイルに合った方法で、『Unnamed Memory』の世界をぜひ堪能してみてください。
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